魔界動乱期
「いってえ……ジード、何か襲ってきたのか?」
ジードはその不可解な出来事に愕然としていたが、視線だけは槍のあった場所から離さずにいた。
「ニコ、なんかやべえ。とにかくここを離れるぞ!」
(魔獣の森にヒューズ?さっきのヤツらの仲間か。尾がないところを見ると妖狐ではない……。私の目的は‘素材集め’。ヒューズは対象外だが、このまま逃がしてはまずい)
ジードとニコが離れようとすると、スーッと灰色の鎧を着たヒューズが二魔の目の前に姿を現した。
「うおっ!こいつ、どこから現れやがった!?」
立ち止まるジードとニコ。
そしてニコはそのヒューズが着用している鎧の紋章を見て、あることに気が付く。
「大きな目の上に、三角の傘が被さっているあの紋章は……アバル国軍!?」
「ほう、よく知っているな」
「アバル国軍だって!?なんでアバルのヤツがこの森に!?」
「ふっ、新しいキメラの素材を集めにな。さっきもゴブリンとヌーを生け捕りにしたばかりだが、そっちのウルフも頂こう」
ジードはその不可解な出来事に愕然としていたが、視線だけは槍のあった場所から離さずにいた。
「ニコ、なんかやべえ。とにかくここを離れるぞ!」
(魔獣の森にヒューズ?さっきのヤツらの仲間か。尾がないところを見ると妖狐ではない……。私の目的は‘素材集め’。ヒューズは対象外だが、このまま逃がしてはまずい)
ジードとニコが離れようとすると、スーッと灰色の鎧を着たヒューズが二魔の目の前に姿を現した。
「うおっ!こいつ、どこから現れやがった!?」
立ち止まるジードとニコ。
そしてニコはそのヒューズが着用している鎧の紋章を見て、あることに気が付く。
「大きな目の上に、三角の傘が被さっているあの紋章は……アバル国軍!?」
「ほう、よく知っているな」
「アバル国軍だって!?なんでアバルのヤツがこの森に!?」
「ふっ、新しいキメラの素材を集めにな。さっきもゴブリンとヌーを生け捕りにしたばかりだが、そっちのウルフも頂こう」