ブラッディマリー
「な、ぎ……や、そんな」
下着だけを下ろし、和はわざとワンピースの中に侵入して、万里亜の羞恥を煽る。
電気を消してと懇願した彼女との妥協点のつもりだったが、こちらの方が興奮することに気付いて、和はもう万里亜の拒否とは違う抵抗を無視した。
これまでとは違う万里亜のその反応は、もう準備などいらないような状態だったけれど。
指を進めつつ舌を使って、とりあえず好きなようにすることで、万里亜がもう名実ともに自分のものなのだと知りたかった。
「ひっ、あ……」
ワンピースの布越しに、万里亜の手が頭に触れるけれど、それは決して押し返しているのではなかった。
いっそそこに押し付けてくれたらいいのに……と思いつつ、和はまだそこまで万里亜が慣れていないことに気が付いた。
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