ブラッディマリー
 


「和、どうしたの? 大丈夫?」



 万里亜が和にそっと手を伸ばした瞬間だった。





「きゃあああっ! 旦那様、旦那様がっ!!」





 使用人の悲鳴が聞こえて、和と万里亜の身体はびくりと跳ね上がる。



「和……!」


「万里亜、お前はここにいろ!」



 万里亜をベッドに座らせると、和は部屋を飛び出した。




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