ブラッディマリー
 

 熱い湯が頭から降り注ぎ、濡れて肌に張り付いた服を何とか脱ぎ捨て、和と万里亜のシルエットが重なり合った。



 恥ずかしいと思う余裕もないのか、万里亜はただ貪欲に和を受け入れる。


 男の身体に慣れた万里亜の反応に何度も苛立ちながら、和はそれを荒っぽい動きで昇華していった。


 そんなふうに女を抱いたのは、初めてで。



 何で苛立つのか判らないまま、和は最後まで夢中で万里亜を抱きしめていた。




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