ブラッディマリー
 

 父性愛なるものが自分にあるのなら、それが一番近い気がした。

 もっとも、万里亜とは既に寝てしまったのだから、綺麗事や慈善事業のつもりはないけれど。


 義母と関係し、母親を死に追いやった自分がこんな気持ちになるなんて──不思議なものだ。




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