ルシフェール Knight
ユエがこんなに怒るなんて…
こんな僕の為に…
ユエは僕の頭を荒々く撫でると、そこにはいつもの優しい顔があった。
「そーゆーコトだから。俺、いくわ。」
僕はコクリと頷くと手をひらひらと振った。
ユエが怒ってくれた事が
僕は嬉しかった。
頭の荒々しく撫でられた感触がまだ残っている…
やっぱりユエは凄いや…
でも
まだ僕は知らなかったんだ。
近い未来、ユエに会えなくなるなんて これっぽっちも思っていなかったのだから。