センパイ・・・。
「せーの!」
と、声がかかると 女性陣は 歌い出す。


へ!?

男性も サックスの真似やら、ギターの真似やら、 声で真似して盛り上がっている。

さっきの優しそうな中年男性すら 世界大会優勝なんじゃないか、というエアギターを披露していた。 飛ぶたびに、ひらひらと舞う 薄い髪。

すると、モデル並みの顔立ちに、似合う髪、正直者 惚れそうなくらいかっこい
1人の男性がみんなの真ん中に立った。
「いらぁ~ぁぁしゃぁーあいまぁぁせ~~~!」






えぇーぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!


顔に、似合わない声量と歌いっぷりのギャップに、驚いているのにも関わらず
男性を含めみんなは、ただ騒いでいた・・・。

1人、浮いてる、、、。


すると、手をまっすぐ上に出し パーからぐーに手をかえると
みんな、静まった。

「やぁ、いらっしゃい! 僕らは、ヒマワリ会社のお客様センター部なのさ!
さっきの演奏すごかっただろ? 僕らの演奏は、六本木一なんだ!
なんてね! はーはっはっはっはっはっ ! ヒーッ!」

と、腹をかかえる。





意味わかんねーよ! こいつらぁぁ!

冷たい目で、見ると、何かに、気づいたようにしゃべりだした。

「僕の、名前は松平信志とかいてマツダシンジと言うんだ!
そして、ここの部長さんの、坂本さん!
あとは、同じ女性のジョリーナだよ!
と、ダミアンとあと、、、は、、、、。っと」

「えっ! ちょっと待ってください!!
え!? ジョリーナと・・・ダミアン??
外国人の方ですか?」

「ハーハッハ! 驚くのも無理はない!
美智子なんて名前、珍しいもんなぁ~。
やっぱり、そういう名前の人達は、集まっているからわからないんだなんて、
本当だったんですね~! 坂本さん!

あぁ、ジョリーナは、ジョリジョリ
ダミアンは、くさい
ってみんな呼んでるよ!」





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