一途になれたら
00しあわせ
「お父さん、お母さん。話があるんだけど良い?」
「なんだ?改まって…」
「私もうすぐ大学も卒業でしょ。そしたら、結婚したいって思う人が居るの。」
私の心臓は今にも飛び出てしまいそう。
「私が結婚したい人は誠さんって言う人で-------。」
案の定、両親は固まって居る。
「それで、今週末に誠さんに会ってくれないかな?」
「パパ。何か答えて。」
お母さんが小声で言った。
「あ、あぁ分かったよ…。」
「ありがとう!それじゃあ土曜日の午後は開けておいてね!」
全く反対されなかった事にも驚いたけど、お父さんが動揺していた事に驚いた。