きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】
あたしの体を少し離し……10センチくらい開けた距離で、圭輔が、あたしの肩に置いた手に力を込める。


「そうだよ、それに……。圭輔、みゆちゃんが好きって言ってたじゃん」


「……そうだっけ?」


「そうだよ、だからあたし……」


「花巻さんと俺をくっつけようとした?」


そんなセリフを首を傾げた状態で、切れ長の目を少し潤ませて圭輔は言った。


「そっ……そこまでは考えてなかったけど。あれは、ただ……」


「ただ?」
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