きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】
「いや、それ。完全に襲ってるだろ」


圭輔はつっぷした腕の隙間から、あたしの顔をチラリと見あげた。


「つーか、……犯罪レベルじゃね? それ」


「……えぇっ!? マジですか!? ただキスしただけですよ!?」


あわあわと焦り、あたしは両手を頬に当てた。


「キスしただけって……」


「そう。それも、ほんのか~るく。ちゅっって。ううん……。ちゅ……くらい?」


「バーカ。朝からおまえのキスネタ聞きたくねぇし」


圭輔は机につっぷしたまま、手だけをぶらぶら横に振った。
< 41 / 527 >

この作品をシェア

pagetop