きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】
「んー。持木さん。今すぐ俺とデートしたいみたいだね?」


満面の笑みを浮かべているクセに、目だけは笑っていない数学教師、碓氷湊(うすい みなと)の氷の微笑。


……終わった。


なんかわからないけど……終わった。


がっくりうなだれて敗北を受け入れたあたしに、碓氷先生は言った。


「放課後といわず、昼休みにでもデートしようか? 持木さん」


「……はぃ。すみません……」


とほほ……。朝から災難だ。


自分がまいた種って、本当に恐ろしい。


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