きゅんきゅん男子~年下彼氏を溺愛中~【完】
「な~に言ってんですか、先生」


「……俺、そのキス話。もう、聞きたくない」


耳を押さえて、震えながら呟いてから、先生は瀕死の小動物のような瞳をあたしに向けた。


「お願いだから、もう俺を解放してくれ」


そんな先生に、あたしは口端を歪めて、ニヤッと笑ってみせた。


「ダメですよ。今後の戦略を練ってくれるまでは、離れません!!」


「…………」


「それに……」


「……?」
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