光を失った世界~闇と光と運命~
だから、思い切って手を握ったり

肩に頭をもたれさせたりして

ほっぺをつねったりした。

すると、「ちゅーしてい?」

って聞かれた。

始めは聞き間違いかと思った。

だけど、その眼は真剣で

間違いなんかじゃなかった。

でも、どうして?

私は元彼。いや、隆の

友達の元カノなんだよ?

気まずくなったりしたら私のせいで

友達がいなくなるんだよ?

私は、友達をなくす怖さを

知っているから。

でも、こんなのありえないから。

私は隆を試した。

「いつか付き合ってくれるならいいよ。」

絶対にしないだろうと思っていた。
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