光を失った世界~闇と光と運命~
春、やっと卒業した小学校。

こんなとこ二度と来ない。

そう、あの日誓った。

入学式当日、クラス発表を見に行き

ある女の子が話しかけてきた。

「ねぇねぇ、覚えてる?

幼稚園一緒だったんだよ。」

「ごめん。覚えてないや。」

「まぁいっか!これからよろしくね。」

これが私の親友の梨花との出会い。

中学生になると友達も一気に変わり

楽しく過ごしていた。

受験もあるし、辞めた。

普通の子になりたかった。

中学では私がタレントをしていたと

知っているのは一部だけになった。

学校は、ヤンキーが多くてうちのクラスは

特にヤンキーの集まりだった。

授業なんかろくにしてない。

先生が勝手に話してるだけ。

先生が授業をしていても後ろから

ハサミを投げたり昼休みになるとトマトを

黒板に投げつけて授業を

できないようにしたり

下を歩いている先生に窓から

水をかけたりした。

いじめなんて私が受けていたいじめより

相当ひどかったけれど、

見ていただけだった。

誰も止めようとしない。

ただ見て楽しんでいる。

なんで笑ってるの?

笑えない。

この学校も腐ってる。








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