I need you...『未完結』

安心

今日は、
実力テスト。


これで、
私立に受かるかどうかがわかるテスト。



高校…

行きたいけど行きたくない。



高校で部活がやりたい。



でも、石黒さんと離れたくない。



朝、自転車置き場に行くと
石黒さんがいた。


「せんせーおはよー」

「おはよう」

「先生、何で朝からニヤけとるん?」


アタシにはにやけて見えた。
そんなところも愛しい。


「ん~?いやぁ…俺に降り注ぐ朝陽が眩しすぎてさ…」


そう言って太陽に手をかざす石黒さん。


「あはははっ意味わからんしっ」


面白いなあ。
先生は。


「って言ったのはいいけど、西に手をかざしてたら笑うよね」


石黒さんは芸人に向いてるんじゃないかなーって思った。


「ま、実は言葉捜してたんだよねー」


ははって笑う石黒さん。


お茶目だなー。
なんてニヤニヤしそうになるのを堪える。



「んじゃあーね。先生」

「うん」



あー…
良かった。


普通に接してくれた。

一昨日、“変な人”って思われたと思ってた。


でも、大丈夫っぽい。


良かった。

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