HONEY★HONEY☆LOVER




「そうだよねー。挨拶だよねーっもう、海っ!驚いたじゃんっ!蓮探してくるねっ」






「本気って意味わかってるかなぁ?」

「あれだとわかってないな」

「でも、今のが蓮だったら?」

「………違ってたかもな」

「悔しいけど、今はいいやっ。あとで反撃ー」

二人で教室へと向かう道でそんな会話がされてたなんてあたしは知らない。





――――……
――…



「蓮っ!いたいた!」


木の下に座っている蓮に走りよる。




「…また来た」

欝陶しそうにあたしを見る蓮。

「さぼったら連れ戻すって言ったじゃん」


もう、慣れたけど!


「覚えてねぇ」

「そうだ!聞いてっ。さっきね海と英国風挨拶したんだ」


蓮が訝しげな顔でこちらを見る




「英国風挨拶?」

「そうそうっ!あたしも何かと思ったんだけど



キスのことだよっ」







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