HONEY★HONEY☆LOVER




「はあ…」



「はあ……」



「はあ………」

「辛気臭ぇな、何回溜息ついてんだよ。」



いきなり声がして、びっくりして振り返ったら壁に蓮が寄り掛かってた。



「れ…蓮!なんであたしの部屋にいるのっ!?」

「鍵あいてたから」


淡々とこたえる。


「あぁ、そうだった?」


いつも通り笑ったつもりがやっぱり引きつっているみたいで、蓮が顔をしかめる。



「お前どうすんだよ」

「何が?」

「里帰り」

「あぁー、そうだよねー」

でも、笑ってないと

「帰んのか?」

「帰ったらまたおばあちゃんに 迷惑かけるし。おばあちゃんは入院してるし…」


なんだか泣いちゃいそうで、




それにまた帰ったら弱くなって

おばあちゃんに

甘えてしまう



そんなのいやなんだ



「でもお見舞いは行きたいな」



あたしもどうしたらいいかわかんない





< 115 / 396 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop