HONEY★HONEY☆LOVER




「ふーん、」

「ありがと、蓮」

「なにが」

「気にしてくれたし」

「別に」



そして後ろをむいて出ていった。


あたしは、そのぶっきらぼうな背中を見て頬を緩める。


蓮は



いつもそうだね

一番意地悪なくせに



一番優しい。

今だって

あたしのこと気にしてくれた


ありがとう

…………蓮



――――……
――…


「はい、じゃぁ昨日言った里帰りについて言ってくれ!では一番前の席から!」


昨日は結局どうするか考えずにおわった。


どうしよう……


「ひかりんはどうすんの?」


海がちょこんとあたしの隣に座って聞いてくる。


「まだ決めてないよ、海は?」

「お母さんが今イギリスにいるからイギリスに行くの」

「そう…なんだ…」


みんな帰る場所がそれぞれあるのに、


そしてあたし達の番になる。


「海堂は?」

「普通に家。」


先生はメモを取りながら、どんどん聞いて回る。


「高崎は?」

「…………」


どうしよう、


あたしどこに帰ればいいんだろう



「俺んち」





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