HONEY★HONEY☆LOVER
「からかいがいがある。」
妖しく笑い、あいつのあとを追い掛ける。
あんの……っ
セクハラ変態悪魔めーっ!
ムカつくよー!!
神様、あいつに天罰をー!!
祈り続けてて、前を見ていなかったら何かにぶつかった。
どすんっ!
「ごめ…って東吾!?どうしたのっ?」
「光こそどうした」
「あたしはねっ!ただね!蓮が寝ちゃったから毛布をかけてあげようと…」
東吾が眉をぴくり、と動かす。
「……蓮が寝た?」
「そうだよ!なのにねっ」
「蓮が人前で寝顔見せるなんて、驚きだ」
心底びっくりした顔であたしを見てくる。
「な…なんで?」
「蓮、人の前だと絶対寝ないんだ。よっぽど光といると安心できるんだな」
微笑まれたけど喜んでいいのか悲しむべきなのか……
「あのセクハラ変態悪魔があたしといてあんし…」
「誰がセクハラ変態悪魔だと?」
いつのまにかあたしの隣に蓮が立っていた。
「ぎゃぁっ!でたっ!東吾、また後でっ!」
あたしは一目散に逃げる。