HONEY★HONEY☆LOVER
「なんもしなくていいーっ!」
「ばーか、お前なんかになんもしねぇよ」
………多分、と心の中で付け足した。
「ほら、着いたぞ」
扉が開いたと同時に外へ放り出す
何するの!というあいつの抗議は総無視。
「何号室?」
むすっ、と拗ねた顔で俺を見上げる。
「この階全部俺の家。」
「こ…この階全部っ!?」
そんな驚くなよ…
めんどくせぇな
「さっさと入れ」
鍵をとりだし中央のドアを開ける
「蓮……セレブだね!」
「………は?」
「おじゃましまーす!
綺麗ーっ!!!」
…入った途端に叫ぶとか何歳だよ
本日何回目かのため息をついて「黙って進め」と今のため息の理由の人物の背中を蹴った。