HONEY★HONEY☆LOVER
「なんでそこなんだよ」
「え?だって大事な場所だし…」
きょとん、と顔を傾ける。
「そうだな、確かに大切だな」
「え?うん。」
俺は立ち上がり、場所を案内する
「バスルームはそこ」
「広いー!」
「ベッドルームは…」
「ここっ?」
あいつがバスルームの真向いにある部屋を指差した。
「あぁ」
あいつの無邪気な笑顔に対し、俺は妖しい笑みをうかべる。
「おっきいね!」
そこまでは予想していた反応だった
が
次のは予想してなかった
「これなら二人でも寝れるね!」
「は?」
「だってこれなら4、5人は寝れるよ?」
すごい!とはしゃぐあいつに対し俺は硬直。
最初から
二人で
寝るつもりだったのか?
こいつ、どこまで無防備なんだよ
これなら俺が何したって自己責任だからな。
「おい」
俺はベッドに腰掛ける。
「ん?何っ、蓮?」
あいつはなんの疑いもせずに俺の隣に腰掛ける。
「お前、誘ってんのか?」