HONEY★HONEY☆LOVER
「光、今のうちに入ってこい…」
東吾がぼそり、と囁く。
「は…はい」
あたしは言い争いをしてる二人の隣をさっ、と通りタオルを持ってお風呂場へ行く。
や…やっとお風呂に入れる…
服を急いで脱ぎ、お風呂に入った途端、入浴剤のいい香りがする。
「きもちー…」
……やばい
……泳ぎたい……
よくわからない欲望にかられ、何故かあたしは泳ぎ始めた。
広いお風呂は泳ぐことができるんだね!
気付いたら、外の声はもうしなくなっていた。
……終わったのかな
耳を壁に押しあてて、聞いてみる
「東吾……海……どうした」
ところどころしか聞こえないよ…もう!壁がしっかりしすぎてんだよ!
「わからない……起きない……」
え!?起きないって!
あたしの頭の中にはこの前見た、サスペンス劇場が流れる。
海ぃぃぃぃぃぃぃっ!
あたしはタオルを掴み、急いで外へ出た。
「どうしたの!?」