HONEY★HONEY☆LOVER



「た……高崎さ………」

周りのクラスメートの声を押し潰すかのようにあたしの今の全てを込めて、叫んだ。




「ふっざけんなーーっ!!!」



「ひかりん……」
「高崎さ…………」

みんなが戸惑うかのような声をもらし始めるけど、あたしは気にしない!

こいつ!許せないよ!!



「あんた何様なわけ!?初対面の人にさ、その言い方ってないんじゃない!?」

「は?」


じっ、と睨んでやると「てめぇ、」と「海堂蓮」が低く唸る。


このまま、怒鳴り続けてやりたいけど



「ムカつくけど!かなりムカつくけど手当てだけはさせて!」

「………は?」



「海堂蓮」の頬の傷は思ったより深いのか、血が流れてる。


バイ菌なんかはいったら大変なのに……、


一回怒鳴るのをやめて、手当てして上げるってあたしは言ったのに!


「やだ」


このわからずやは今だに拒否をしてきた。



< 17 / 396 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop