HONEY★HONEY☆LOVER
「た……高崎さ………」
周りのクラスメートの声を押し潰すかのようにあたしの今の全てを込めて、叫んだ。
「ふっざけんなーーっ!!!」
「ひかりん……」
「高崎さ…………」
みんなが戸惑うかのような声をもらし始めるけど、あたしは気にしない!
こいつ!許せないよ!!
「あんた何様なわけ!?初対面の人にさ、その言い方ってないんじゃない!?」
「は?」
じっ、と睨んでやると「てめぇ、」と「海堂蓮」が低く唸る。
このまま、怒鳴り続けてやりたいけど
「ムカつくけど!かなりムカつくけど手当てだけはさせて!」
「………は?」
「海堂蓮」の頬の傷は思ったより深いのか、血が流れてる。
バイ菌なんかはいったら大変なのに……、
一回怒鳴るのをやめて、手当てして上げるってあたしは言ったのに!
「やだ」
このわからずやは今だに拒否をしてきた。