HONEY★HONEY☆LOVER
「な……!」
こいつは……っ!!
「“初対面”の奴にこんぐらいのかすり傷だけだったとしても手当てなんかさせるかよ」
た…確かに……
う、と言葉に詰まり形勢が悪くなる。
ま……負けないけど!!
「……でもっ!」
…―ガンッ
鈍い音を響かせながら、「海堂蓮」が机をける。
そして、
「うぜぇ。」
と、たった一言。
「海、東吾行くぞ」
急に「海堂蓮」が両手をポッケに突っ込んで立ち上がり、ドアの方へ向かう。
「蓮ー、」
困ったように海くんは眉を下げ、
「仕方ない」
東吾くんは軽くため息をつきながら「海堂蓮」のあとに付いていった。
そして、止める間もなく3人そろってでていってしまった。
「ちょ…っ!」
制止の声を上げようと、ドアに手を伸ばしたけどいきなり女の子たちが集まってきて遮られた。
「すごいね!高崎さん!」