HONEY★HONEY☆LOVER
壁に無数の亀裂がはしる。
「海堂くん!何し…」
見知らぬ教師がこっちへ走ってくる。
「黙れ」
「……ひっ…」
一睨みし教室とは反対方向へ向かう。
「……サボる」
心の苛立ちを抑えられない。
「やばいね、東吾…」
蓮の後ろ姿を見て、そう呟く。
「あぁ。かなりイラついてる」
「あのこに頼みますかっ」
「それしかなさそうだ」
屋上へ向かう間も苛立ちがおさまる気配がない。
駄々をこねるガキのようだ、なんてわかってた。
ただ
なんであいつが
俺を避けるのかが
わからない