HONEY★HONEY☆LOVER
「う……そだ…ぁ」
「嘘なんかじゃねぇよ」
あいつが急に立ち上がる。
「……かえ…る…っ」
「光」
「しばらく離れる…っ」
そういって走っていった。
「………くそっ………」
今追い掛けてもなんにもならねぇ
「………俺にどうしろっつーんだよ…」
“離れたい”
そうあいつは言った。
はっきりと伝えられた拒絶は深く深く俺を抉る。
自分の中で何かが壊れた気がした
それが壊れた瞬間に溢れてきたのは何故か怒りで。
「……俺は離れたくねぇんだよ」
大切ななんかが
失われた
そんな気がした。