HONEY★HONEY☆LOVER
だから今のところは手をだせないでいた。
だけどそれも限界に近い。
そもそも俺にそんなの出す時点で間違ってっし、俺がそんなの守るわけねぇっつーの。
これを俗に“欲求不満”と言うんだろう。
つーか俺ってもう気持ち言ったし
……最悪な形でだけど
でもそれをこいつは冗談だと思ってるらしいし、
…こいつ次第だな
それなら押しまくるしかなくね?
くすり、と笑う。
それを見てあいつが固まる。
「れ……蓮、何考えてんの」
「…さぁな」
そして少し屈み、あいつの涙を指ですくってやった。
「れ……」
それから頬に唇を落とす。
「れ……っ!?」
あいつの怒鳴り声が聞こえても気にしない。
久々のキスは涙の味がした。