HONEY★HONEY☆LOVER
「……っん………っ」
胸をばんばん、と叩かれる。
息をさせる余裕なんかやらねぇ
キスの間だけでも俺で、いっぱいにしてやりたかった
「……っ」
「!」
頬に冷たいものが伝う。
……光の涙だった
唇を離す。
そこには悲しくて、辛くてたまらない。
そんな表情をした光がいた。
「…………」
「……んで…っ」
「…………」
「遊びでキスなんかしないでよっ蓮……さいて…っ」
「遊びなんかじゃ…」
「蓮なんか大嫌いっ!」
光が走っていく。
でも俺はあいつを引き止めることなんかできない。
…あんな顔させたいんじゃねぇ
「……ちくしょ」