HONEY★HONEY☆LOVER
「………?」
「どうした、蓮」
「……いや」
…なんだ
今の胸騒ぎ…………
胸をよぎる嫌な影。
本能が俺に、何かを伝えてくる。
「うーわー、本格的に降り始めたねー」
窓の外はすでに薄暗く、雨が強く降り始めていた。
「じゃぁ、僕あそこのケーキとってこようかなぁっ」
「海……ケーキ何個めだ…」
東吾が呆れて海をみつめる。
「……………」
……胸騒ぎが治まんねぇ
なんだか今、こうしていてはいけない気がする。
もっと…もっとしなきゃいけねぇことがある気がする。
「蓮?」
何も喋らない俺を不審に思ってか、海が覗き込んできた。
「どうしたの?」
……ざわざわする
………なんだ?
「王子サマ達ー」