HONEY★HONEY☆LOVER
「…まさか…っ!蓮っ!」
「………っ」
気付いた時には走りだしていた。
しかし、それも海たちに抑えつけられた。
「蓮っ!危ないよっ!」
「今一番危ねぇのはあいつだろっ!」
今まで騒がしかった大広間が一気にしん、とする。
その静かななか俺たちの会話だけが響き渡る。
「そうだけど…っ」
「捜してくる」
「蓮!外の様子を見たか!?このままだと蓮まで…っ」
東吾が外を指差し、頭を横に振る
「じゃぁここで何もしねぇで待ってろっつうのかよ!あいつがここにいないのは俺のせいなんだよ…っ」
あの時あんなところへ連れていかなければ。
あの時あんなことをしなければ。
あの時ちゃんとあいつを追い掛けていれば。
後悔の波が押し寄せる。