HONEY★HONEY☆LOVER




「わかったよ、蓮。」

「海っ!?」

「海………」




「僕達は……」

「お前等はあいつが戻ってきた時の為にここにいてくれ。」

「……わかった。」


まだ許し切れてない表情のまま、東吾が俺を見つめる。


「……仕方ない。ただ蓮、これだけは約束しろ。30分以内に戻ってこなかったら捜索隊を手配する」

「……30分以内に連れて帰ってくる。」


誓うかのように海と東吾の瞳を交互に見ると、二人は黙って頷いた


そうして俺はホテルを飛び出した






「ふぅ……」

「海、なんで許した?」

「……蓮のあんな姿、初めて見たから」



大声を張り上げ取り乱していた蓮



「……悪あがきもさせてくれなかったね。



はーぁ、有島海。
人生初の恋は失恋でしたっ」

ぷくっ、と口を膨らませ、東吾に寄り掛かる。


「……俺もだよ」

そうして僕達は唖然としてる先生達の方へと向かった。





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