HONEY★HONEY☆LOVER





涙をこらえ、どうしたらいいか、考える。



でも何にも思いつかないよ



あたしに気が付く人なんているの…かな



あたしを助けてくれる人なんているの……かな


涙なのか雨の雫なのかわからないものが頬を流れ落ちる。



「れ………っ!」



はっ、として口を閉ざした。


…あたし今、誰の名前呼ぼうとしたの?



自分で言っておきながら意味がわからなかった。




……あたし



蓮に助けてもらいたいの?



いつもなんだかんだ言って傍にいてくれた蓮。



今回も……とか考えてるの?



「………」


大嫌い、なんて言ったのに…?


でもあたしの中はどんどん蓮に埋め尽くされていく。



「……………っ助けて…っ




蓮っ!」






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