HONEY★HONEY☆LOVER
光が顔をあげた瞬間に唇を重ねる
「……………っ」
「……はよ、光」
「れれれ蓮のばかーッ!!」
――――……
――…
「ムカつくよぅ……」
海が心底気に入らない、と言うような顔をして頬杖をつきながら呟く。
「どうした、海?」
「あのいちゃつきカップル」
海の視線の先を追って、少し笑った。
「そうだな」
苦笑する東吾に仏頂面の海。
俺は横目でそれを見る。
「いちゃついてなんかねぇよ」
「いちゃついてるよ」
「三人ともーっ!紅茶いれてきた…ってどうしたの?」
何もわかってない馬鹿は頭にクエスチョンマークを浮かべる。
朝食の為大広間にきた俺達。
だから全校生徒に光の朝帰り姿は見られていた。
……本人は気付いてないけど
生徒達の視線は俺達に注がれている。