HONEY★HONEY☆LOVER
めくるめく頭に入ってくる地獄絵図のイメージを振り払い、あたしは賭けに出た。
「いいよ!教えてくれたら“一日蓮の言うこと聞きます権”あげるよ!」
ただし成功したらだけど!と付け足した。
「それってどんな事してくれんの?」
「なんでも!」
栄光の為ならなんでも!
「……へぇ、なんでも?」
妖しい影が蓮の瞳を過り、あたしを捉える。
え…………
ちょっと待って……
何その妖しい笑み。
「じょ・常識的な範囲でだよ?」
「あぁ。」
至極楽しそうに手元のシャーペンをクルクル回す。
珍しく蓮さん機嫌がいい!
逆に恐いよ…?
「光」
「はははははいっ!」
「さっきの忘れんなよ?」
「……」
やばい……
冷や汗が一筋、流れ落ちた。
変な賭けしちゃったかも…