HONEY★HONEY☆LOVER






羊が一匹…

羊が二匹…

羊がさんび…

ただ今、あたしのおでこと机の距離は、およそ10センチ。


やばい………



尋常じゃない睡魔が…



や……ば…………

意識が薄れていき、深い眠りの闇に引き込まれそうになる。


「…………」


ついに、おでこと机の距離が0センチへなろうとした、その時


ズビシィッ!



眉間に衝撃が……。



「起きろ、バカり。」

「ふぁい…」



そう答えながらもあたしはまた夢の中へ…。




「起きねぇならキスすんぞ」

「起きました!めちゃくちゃ起きました!!」


たった一言で冴えるあたしの意識に本当に乾杯だ。


キスに過剰反応したあたしを見て蓮はにやっと笑う。



「…キスして欲しいのみえみえなんだけど…」


頬杖をつきながら、あたしを覗き込むように見上げる蓮に顔が熱くなる。



な……何を言ってるんだ!こいつは!





「何だよ、言いたい事あんの?」






< 276 / 396 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop