HONEY★HONEY☆LOVER
羊が一匹…
羊が二匹…
羊がさんび…
ただ今、あたしのおでこと机の距離は、およそ10センチ。
やばい………
尋常じゃない睡魔が…
や……ば…………
意識が薄れていき、深い眠りの闇に引き込まれそうになる。
「…………」
ついに、おでこと机の距離が0センチへなろうとした、その時
ズビシィッ!
眉間に衝撃が……。
「起きろ、バカり。」
「ふぁい…」
そう答えながらもあたしはまた夢の中へ…。
「起きねぇならキスすんぞ」
「起きました!めちゃくちゃ起きました!!」
たった一言で冴えるあたしの意識に本当に乾杯だ。
キスに過剰反応したあたしを見て蓮はにやっと笑う。
「…キスして欲しいのみえみえなんだけど…」
頬杖をつきながら、あたしを覗き込むように見上げる蓮に顔が熱くなる。
な……何を言ってるんだ!こいつは!
「何だよ、言いたい事あんの?」