HONEY★HONEY☆LOVER





「わり、やりすぎた」


あたしの表情を見ると、すぐに蓮は顔をあげ、あたしから退く。


「れ……」

「だから、んな顔すんじゃねぇよ。」

「蓮……」


あたしの頭をぐしゃぐしゃとすると、元の場所に戻ろうとした。




「寝んぞ」

「蓮」



あたしはそんな背中を向けた蓮に後ろから抱きつく。

ねぇ、蓮


「光、やめろ。今の俺何するかわかんねぇよ」


そんな悲しい顔、切ない顔しないで、


「蓮。」

「光、どうした」

「テストが終わるまで待って?」



抱き締める力を強める。


ぴくり、と蓮の体が震えた。


「ひかり?」

「もう、大丈夫だから」



あたしは、そんな顔してほしい為に付き合ってるんじゃないよ






< 284 / 396 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop