HONEY★HONEY☆LOVER
「海、東吾いくぞ」
「蓮ー、」
「仕方ない」
俺たちはさっさと教室をでていく
「初めてだな、あんな女子」
楽しげに笑う東吾。
「そうだねぇ」
海も好奇心に満ち溢れた目をしていた。
「くそっ…!」
廊下の机をける。
「蓮、物にあたるなんてらしくないよ?いつも人なのに」
「それも問題じゃないか?」
あんな人の前で感情を乱すことはあまりなかった。
一人の女ごときで
俺が
狂わされている。
それがどうしようもなく腹が立って、
「しばらくは退屈しなさそうだねっ!」
「楽しそうだな」
「楽しいよ!東吾は楽しくないの?」
仕方がなかった。
「あの女……」
「ん?なに、蓮?」
「なんでもねぇ、」
海のように十分に楽しませてもらおうじゃねぇか
「“高崎光”か…」
俺にいつまで刃向かってられるかお手並み拝見だ。