HONEY★HONEY☆LOVER






いつになっても
蓮は戻ってこなかった



連絡なんかひとつもない






蓮がいないとね



大きな穴ができるんだよ




いつのまに


こんなに蓮はあたしの中で
大きくなったんだろう




あの知らせから一週間。




あたしは偽物のあたしになった。




「よーしっ、帰ろっか!」

「ひかりん……」

「光……」



偽物のあたしは
笑顔でみんなの前に立つ



だけど事情を知ってる海と東吾は複雑そうだった。



「なに、暗い顔してんの〜?」



「ひかりん……っ」

「あ、あたし用事あるから
先帰るねー!」




せめて皆の前では
強がらせて。



じゃないと


自分が崩れていっちゃいそうだよ






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