HONEY★HONEY☆LOVER
蓮が片手で顔を覆う。
「今、会ったら俺………何するかわかんねぇ」
今まで見たことない。
こんな弱った蓮。
「俺だって……会いてぇよ」
そして、しばらく黙ったあと
「光…っ」
と呟いた。
その一言に今の蓮の気持ちが全部詰まってる気がした。
「じゃ、行ってこいよ」
「とー…ご」
「俺らにはできないけどお前ならできんだから。」
悔しいけどな、と苦笑混じりに言う。
「…おぅ。」
そう言って蓮は窓から出ていこうとした。
「蓮!」
「ん、」
「次泣かせたら僕がひかりんの事貰っちゃうからねっ」
「ばーか。
渡さねぇよ」
その時の蓮の笑顔は心の底からのほんとの笑顔だった。