HONEY★HONEY☆LOVER
弱さに勝つ為に+蓮said+
「蓮様、奥様が…」
「わかってる、」
素肌に白いシャツを羽織る。
寝覚めの悪い朝。
なのに窓から射し込む光は
明るい。
目を細め、窓から景色を眺めた
時間は七時半。
まだあいつは寝てる。
あと十五分ぐらいで焦って起きて朝飯を急いで食って学校に行く。
「女々しいな、」
離れてからも消えることのない
あいつの存在。
忘れなきゃやってけねぇ、
わかってんのに。
消えるどころか強く強く俺の中に居続ける。
「光」
あの時
あの抱き締めた時
俺達を遮ってたのは薄いカーテンだけだったのに
それを振り払うことさえもできなかった。
「…………っ」
本当はちゃんとあいつを
感じたかった。
あいつの顔を
あいつの動作を
あいつの気持ちを