HONEY★HONEY☆LOVER




会議室程の大きさのベッドやキッチン、シャワー室などもある部屋に案内された。そして仕事についてある程度の説明を受けた。



目の前の尋常じゃない書類。



思わずため息が漏れる。



一呼吸おいて取り掛かる。


弱音なんか吐いてる時間なんか
ねぇんだよ。





* * * * * * * *



「……ふぅ」


あと数枚に残った書類。


外もすっかり暗くなっていた。



…………やべ。



眠………。



目蓋が重い。



少し………休むか。


ベッドに倒れこむように、横になる。



最近……安心して寝たことねぇな、とふと思った。




いっつも隣にはあいつの温もりがあって、それを包みながら眠ってたのに。



今は冷たいシーツ。
誰もいない隣。
朝、起きたときの孤独感。



……ばっかみてぇ



今更そんなこと仕方ないのに、



俺は重い目蓋を静かに閉じた。



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