HONEY★HONEY☆LOVER
「で、どこ向かってんの?」
「光が歩き始めたんじゃないか」
「ひかりん適当に歩いてたの?」
うん!と大きく頷いてみた。
あからさまに呆れる東吾の視線が辛いよ……
冷たい視線は蓮の役目だから、最近味わってなかったこの感じ。
東吾さん、蓮の代理しなくていいよぅ………
「まずホテルを手配してるから、そこへ向かってこの近くの海堂グループの本社の………」
「東吾、くどーい」
「くどーい」
「悪かったな」
あたしと海は顔を見合わせながらくすくす、と笑い合った。
その時、海の携帯が鳴った。
「………あ。」
海が顔をしかめ、東吾はなぜか吹いていた。
「誰から?」
「ひかりん、ちょっとだけしー、だよ?」
海が人差し指を唇にあて電話にでた。