HONEY★HONEY☆LOVER



「うわ、おとーさんみたい!」

「ほんとのことだもん」

「独占力が強すぎるのー」


東吾はさっきから笑ってるし、海は電話中。


我慢できなくなり海の肩をとん、と叩いた。


「海ー、構ってよー」

「……ひかりん」


海が振り向いた瞬間だった。



ぞくぅっ……



殺気と冷気が入り交じったような恐ろしいモノを






海の携帯から感じた。



「ななななな……」

「じゃーねっ。今の時点では僕の独走だねー☆



蓮。」


その名前を聞いた瞬間一気に体が固まる。



海の手から携帯をひったくった。



「れれれれれれ蓮っ」

『……海に構ってもらえば?』



ぶちりという音と共に無機質な電子音。



日本とアメリカで離れてるはずなのにまだ感じる真っ黒いオーラ。



高崎光、かなりやばめです。



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