HONEY★HONEY☆LOVER
それから二日。
書類も会議も全て難なくこなした
あのメイド以外…
朝起きると必ずいるあの女。
「……でてけよ」
「仕事はしなければいけませんので。」
こいつ以外のメイドが来なくなった。
何、俺専属っぽくなってんの?
「まじでうざいんだけど。」
「うざくても仕事です。」
俺の目を見ようとせず、黙々と仕事してる。
………はっきり言ってやるか
「秘書にメイド替えてもらうから別にいいけど」
ばっ、とメイドが初めて俺を見た
「か……え…る…?」
「うぜぇんだよ、光以外の女とかないから。」
「………そ・そんなに光さんが…いいですか」
「いい、悪いじゃねぇよ。あいつ以外はありえないっつってんの」
黙りこくる相手を見て、まだ苛立ちがおさまってないことに気付く
「そんなに……光さんとは違いますか……っ」
…………こいつどこまで図々しいんだよ
「…判断してやろうか」
「え?」
「光と違うか、判断してやるよ」
「はん……だん」
「これで光と同じ答えだったら、考え直してやるよ」
過去を思い出すと、吹きそうになる。
………あれ、聞いてみるか
「お前の好きな奴が頬に怪我をしてた。」
「はい」
「それで、心配でそいつの頬を触った。」
「………はい」
「そしたら“勝手に触んな”と手を振り払われた。その次にお前は何をする?」