HONEY★HONEY☆LOVER

「わ…私は……っ」

「わかってねぇのはお前じゃね？光が今何してくれてるかも知らねぇくせに。」

「蓮様……っ！」

「光のこと、何か言ってみろよ。交代だけでも済ませねぇ」



もういい加減我慢の限界だった。



俺の言葉に固まるメイド。



「もう消えろ、うぜぇから」

「……さ…最後に教えて下さい」

「…………」

「そのご質問に……光さんは……何と答えられたのですか？」




沸き立つ怒りは抑えられない。



こんな奴に…光の名前を呼んで欲しくねぇんだけど。



「…蓮様」

「お前さ、うぜぇから消えろって言わなかった？」

「言われました」

「消えてくんね？」

「お答えを聞いたら消えます。」



どこまでもうざい。



非難の色を含んだ目で睨み付ける



「………知ってどうすんの、」

「光さんのことを知っていきます。」

「知れるわけねぇじゃん」

「私は諦めが悪いのです」



………まだ、諦めねぇのかよ



「お前………」




その時だった。



「まず、何様だーっ！ってキレて怒る。でも傷は心配だから無理矢理にでも見せてもらうよ、あたしは。」


今、傍で聞くことの出来ないはずの声だった。