HONEY★HONEY☆LOVER
光だ、と。
改めて実感した。
「…我慢なんか…すんな」
「………やだ…よっ…欲張りな…こと……っ…言いたくな…っ」
光を確かめるように再び強く抱き締める。
「言えよ。欲張りでもなんでも聞いてやるから。」
だから、今思ってること全部……俺に聞かせろよ。
全部受けとめてやるから。
「………やっ……。」
「頑固なの…変わんねぇな」
「………変わる…わけ…ないじゃん……っ」
「まじ変わんねぇ」
くすり、と笑うと光は俺の胸に顔を押しつけてきた。
「……どうした、」
「久々の蓮……だから。」
「………そうだな」
今腕のなかにあるのは
確かに光の温もりで、
「……久々の感触…」
ふわりと香る香も
少し高めの声も
泣いて赤くなってるその目も
華奢なのに柔らかいこの体も
全て光のものだ。
「……ひか」
「…蓮、一個だけ欲張ってい?」
「……あぁ」
「………………キスして…?」
躊躇がちに聞いてきた。
「……珍しいな」
「〜〜〜っ!やっぱ…いいっ」
「嘘だっつーの。」
「ちょ、れ………」
生意気なその口を柔らかく塞いでやる。
五感の全てで
今、
光を感じてる。
愛しくてたまらない、っていうのはこうゆうことかよ
光にはそんなこと感じたなんて、死んでも言えねぇけど
たまには、
「…会いたかった、光」