HONEY★HONEY☆LOVER
決着+光said+
どのぐらい時間が経ったのかな、
蓮はずっと黙ってて
だからあたしも黙ってた。
聞こえるのは時計の秒針の音だけ
まだ、嘘みたいだなぁ…
今……目の前にいるのが蓮だなんて、ね。
会いたくて
会いたくて
たまらなかった日々の辛さが
全部吹き飛んじゃったよ。
それぐらいおっきかったんだ。
蓮とまた会えた、ってことは。
「……なに、にやけてんだよ」
「っうぇい!?」
「は?」
いつのまにか蓮はあたしの腕の中から消えていた。
サッキノ可愛イサハ何処ヘ?
「にやにや、キモすぎ。」
「キモいって………っ!」
なんなんだーっ!
渾身の力をこめて睨んだ。
次の瞬間だった。
「サンキュな、」
と言いながら、ふわりと笑った。
今までで一番優しくて一番柔かい笑顔だった。
「………っ!もう一回っ」
さっきの苛立ちを忘れ、顔はもう別の意味で真っ赤になってる。
「うっせ、ばーか。行くぞ」
れ…蓮の笑顔には殺傷能力があるよ……っ!