HONEY★HONEY☆LOVER
部屋をでたと同時に自然に握られた手。
それを見てまた泣きそうになった
またちょっとだけあたしよりおっきくなった手。
でも温かさは変わらないあたしの大好きな手。
「………どうした」
不意に覗き込んできた蓮の顔にびっくりした。
「………っ!?」
「泣くとブスになるから泣くんじゃねぇよ。」
そう言って蓮が自分の裾であたしの涙を拭ってくれた。
「ぶ…ブスって…」
「お前は笑ってればいいんだよ」
今度はくしゃりと頭を撫でられた
「…………っ!さっきから……」
「キャラ違うとか言ったらここで襲うからな」
「!」
血の気がひいてく。
蓮はほんとにやるよ!!
冗談にならない冗談に乾いた笑いをこぼした。
「つかばばぁに会って、どうすんだよ?」
「決着つけるの!」
「決着?つかさっきから言いたかったんだけど海と東吾はどうしたんだよ、」
「大丈夫!」
「……お前の大丈夫はあてになんねぇ」
失礼なことが聞こえた気がしたけど無視。