HONEY★HONEY☆LOVER



「口をつつしみなさい。」


狼狽えてないお義母さんもすごい



「た…高崎光、って言います…っ蓮とは…」

「“高崎光”…。貴女が?」

「………?はい。」

「蓮に関する報告書に書いてあったわ。」



蓮に関する報告書?



「…どうゆうことだよ」

「貴方が海堂グループのトップに立てる人物か、見極めるための資料よ。…まぁ、性格がそのようだからこれから矯正していくけれど。」



まるであたし達などいないかのように振る舞われる。


「勝手に人の周りかぎ回ってたのかよ」

「嗅ぎ回る?状態を確認したまでよ。」



……状態?


違和感を感じる。



「海堂グループのトップとなる、“手駒”に欠陥があったらお父様に面目が立たないでしょう。何故お父さまが貴方を選んだのか理解しがたい事だけれど私はあの人に従うわ。」



頭が真っ白になった。



「………手駒?………欠陥?…」

「そうよ、手駒以外に何があるというの?」




体の中で何かが切れた音がした。




ごめん、蓮。




5分前申告は無理だった



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