HONEY★HONEY☆LOVER
ばしんっ!
手がひりひりする。
「…………なっ!?」
「光!」
「いい加減にしてよ!蓮はモノじゃない!生きてるの!手駒でもないし、欠陥なんかないよ!」
涙が溢れだして何が何だかわからない。
「何なの!貴女は!……すぐに警備員を…」
お義母さんが電話に手をかけた瞬間あたしは電話を奪い取り壁に投げ付ける。
「あなたは蓮からどこまで奪うの!?昔からこの家に蓮を縛り付ける為に…っ復讐の為に…っ蓮をお母さんと……本当のお母さんと離れ離れにしたくせに!これからは……っ何?手駒としてって……っ!」
お義母さんの顔色が初めて変わった。
「なんて無礼な人なの!?あることないこと叫んで人の部屋めちゃくちゃにして!警察を呼びますよ!」
「嘘なんかじゃないってことぐらい自分でわかってるでしょ!?」
蓮が押さえ付けてなかったらあと十発ぐらい殴ってた。
「大好きな人の子供が自分の子供じゃないことが嫌でたまらなかったんでしょ!?大好きな人が自分じゃない人を大好きになってたのが許せなかったんでしょ!?だから……っ」
「黙りなさい!!今すぐここを出ていきなさい!」
「あたしは黙らないし出て行きもしない!」
絶対許さない
こんなやつ許さない
「だいたい蓮の母親は…」
「いるよ」
蓮がぴくりと反応する
お義母さんも真っ白だ。
かちゃり
背後でドアの開く音がした。
お義母さんは目を見開いた。
「…な………あ……」
蓮がゆっくりと後ろを向く。
「……お……ふ……く…ろ……」